怖い話

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その廃病院に、入ってはいけない

閉鎖された病院の敷地に足を踏み入れた翌朝から、俺のスマホには知らない誰かの「既読」が積み上がり始めた。毎朝6時14分、俺の位置情報は、あの場所を指している。 これを書くことに、少し迷った。 書いたら何かが確定してしまう気がして、ずっと下...
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空き地に、靴跡だけが残っていた

引っ越し直後に気づいた、窓の外の空き地。毎朝、誰かが歩いた跡だけが残っている——しかし調べていくと、その土地では何十年も前から、同じことが繰り返されていた記録があった。 引っ越したのは、十一月の半ばだった。 仕事の都合で急に決まった移住...
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【怖い話】団地の管理室に、宛名のない手紙が届き続けた

大晦日の夜、団地の管理室に届き続けた「宛名のない手紙」と、誰も残していないはずの留守電。清掃員として働く男が、元旦の朝に気づいた「本当のこと」とは。 これは、僕が清掃員として働いていた団地で経験した話です。今はもうその仕事を辞めて、別の町...
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台風の夜に峠で聞こえた声の話

台風の夜、実家への帰省途中で立ち往生した峠道で、聞こえるはずのない生活音と声が車の外から届いた。あの夜の記録を、私はまだ誰にも見せていない。 これは去年の秋に私が経験したことで、誰かに話すつもりはなかったのだけれど、記録だけは残しておこう...
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【意味が分かると怖い話】その祠の時刻は、いつも少しだけずれていた

夕暮れの神社で見つけた小さな祠。そこに奉納された時計の針は、いつも現実の時刻より「少しだけ」進んでいた。その「少し」が、気がつけば何時間にも膨らんでいた頃、私は取り返しのつかないことに気づいた。 これを書こうと決めたのは、先週の夜勤明けの...
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あなたの家の体温は、何度ですか

お盆に訪れた山あいの集落で、私はずっと「温かい場所」に引き寄せられていた。けれど後になって気づく。温かかったのは、場所ではなかった。 これを書いているのは、あの集落から戻って三週間が経ったあとのことだ。 記録しておかないと、また忘れてし...
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【洒落怖】その部屋では、22時17分に何かが起きる

事故物件と知らずに引っ越した一人暮らしの部屋で、毎夜まったく同じ時刻に繰り返される「何か」の記録。停電していたあの夜だけ、私はそれを直接見てしまった。 この話を書こうと決めたのは、あの部屋を引き払ってから三ヶ月が経った頃だった。 引っ越...
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その路地を、毎晩通っていた

夜間警備の巡回ルートに含まれた古い路地。「決して立ち止まるな」という口頭の申し送りだけが、代々引き継がれていた。前任者の記録を辿ったとき、同じ違和感が、同じ順番で記されていた。 警備の仕事を始めて、最初の一週間は何も思わなかった。 施設...
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『ここは二度目です』と書かれていた

深夜の高速サービスエリアで、毎朝6時ちょうどに目が覚めるようになってから、俺は少しずつ、自分の周りにいる「人」への疑いを捨てられなくなっていった。これは去年の秋から冬にかけて、俺が記録しておいた出来事の全部だ。 これを書いておかないといけ...
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更地の手紙を、拾ってはいけない

大晦日の夜、管理するマンションに隣接する更地から、宛名のない手紙が届きはじめた。それは毎年、同じ日に、同じ場所から来ていたのだと気づいたとき、もう手遅れだった。
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