スポンサーリンク
Uncategorized

実家への帰り道で、時計が止まっていた

夕暮れの田んぼ道を歩くたびに、腕時計と空の色が食い違う。その違和感は、ある日を境に「記録」として残り始めた。 これを書いているのは、二〇二三年の九月だ。少なくとも、自分ではそのつもりでいる。 念のため、最初にそう断っておきたかった。 ...
Uncategorized

峠の影が、足りなかった話

大晦日の深夜、山道を一人で走った私は、翌朝になってあの道で何かがおかしかったことに気づいた。写真に残っていたのは、自分の影だけではなかった。 これは私が経験したことを、記録として残しておくための文章です。 誰かに信じてほしいわけではない...
Uncategorized

あの廃病院だけ、季節が違った

定年を機に移り住んだ田舎の町に、ひとつだけ季節を持たない場所があった。毎晩その廃病院の前を通るうち、男は「向こう」が自分に気づいていることを知った。 定年してから、人に話したくなるまでに三年かかった。 妻には最初から全部話している。でも...
Uncategorized

深夜のSAで名前を呼ばれた、子どもの頃の話

幼い頃、深夜の高速サービスエリアで自分の名前を呼ばれた記憶がある。ずっと夢だと思っていたが、調べるうちに、同じ場所で同じことが起きていた記録が出てきた。 これはわたしが小学校低学年のころ、おそらく七歳か八歳の夏に経験した話だ。 長いあい...
Uncategorized

あなたが住んでいた部屋は、何号室でしたか

取り壊し直前の漁村の集合住宅で、管理人として最後の清掃を任された男が残したブログの話。毎夜同じ時刻に、誰もいないはずの部屋から聞こえてくるものの正体を、彼は最後まで確かめようとしなければよかった。 これは、俺が去年の秋に書いていたブログを...
Uncategorized

『あなた宛です』と書かれていた

深夜のコンビニで受け取った、宛名のない手紙。実家に帰省した夜、私の留守番電話には、誰も録音していないはずのメッセージが残っていた。 これを書こうと決めたのは、あれから三週間ほど経ってからのことだ。 すぐには書けなかった。頭の中で何度も整理...
Uncategorized

【洒落怖】あの団地の放送が、記録に残っていない

お盆の時期、団地への配達を続けるうちに、自分だけが聴いた放送の記録がどこにも存在しないことに気づいた。そして気づいたときには、その配達記録ごと、自分の痕跡が消えかけていた。
Uncategorized

裏通りに届いた記録の話

夜勤の警備員が毎晩巡回する路地で、見知らぬ他人の記憶が少しずつ手元に積み重なっていった。俺はそれを捨てられないまま、ここに記録だけを残す。 これは俺が経験したことの記録だ。説明できないし、解決もしていない。ただ、誰かに読んでほしくて書いて...
Uncategorized

その神社の境内に、入ってはいけない

夜間の介護施設で働く私が、通勤路にある小さな神社に気づいたのは、ある朝の体温記録がきっかけだった。毎朝六時、境内の空気だけがおかしかった。 これを書いているのは、まだあの神社のことを誰かに話せていないからだ。職場の同僚に言っても、たぶん笑...
Uncategorized

あなたの家の最寄り駅に、何番線まであるか知っていますか

子どもの頃、あの無人駅のホームで嗅いだ匂いの正体を、大人になった今もまだ説明できないでいる。誰かが教えてくれればよかったのに、あの夕暮れを越えてはいけなかったと。 これはわたしが小学校の三、四年生ごろの話だ。 今となっては検索してもほと...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました