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あのトンネルで、影が足りなかった

大晦日の深夜、帰省途中に立ち寄ったトンネルで、仲間の影が一つずつ消えていった。あの夜から今も、自分の影の数が合わない。 これを書いているのは今年の一月の終わりで、あの夜からおよそ一ヶ月が経つ。正直まだ整理がついていない部分もあるんだけど、...
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【怖い話】廃校の夕暮れに、鐘が鳴った

県境の集落に赴任した清掃員の男が、夕暮れになると鐘の音がする廃校に気づいたとき、すでに自分はその祭りの側に組み込まれていた。日常の中の「ルール」が少しずつ破られていく、静かな恐怖の記録。 これは、去年の夏の終わりに書き残しておこうと思った...
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【洒落怖】峠の停電で、住人が変わっていた

県境の峠に近い集落で停電が起きた夜、翌朝から隣人たちの「何か」が少しずつ違って見えた。顔の作りは同じなのに、なぜ誰も私のことを知らないふりをするのか。 これは去年の秋に、自分が実際に体験した話だ。今でも答えは出ていないし、たぶんこれからも...
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【意味が分かると怖い話】あの路地の温度が、おかしかった

夜勤警備員の男が、巡回中にたびたび通る路地で気づいた「温度のズレ」。それは最初、ただの体感の錯覚だと思っていた。 これを書いているのは、俺が警備員として働いていたとある工業地帯の話だ。 もう辞めてから三年以上経つ。辞めた理由はいくつかある...
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その放送を、聞いてはいけない

大晦日の夜、団地の館内放送で流れた「年越し特番」。でも、その放送は最初から存在しなかった。記録も、記憶も、そして人さえも、少しずつ消えていく。 これを書いているのは、たぶん何度目かだと思う。 そう気づいたのは、ずいぶん後になってからのこ...
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【怖い話】山の中の祠に、夏がなかった

深夜の配達ルートで見つけた祠は、真夏の夜なのに雪が積もっていた。それ以来、俺はあの場所が少しずつ変わっていくのを、気づかないふりができなくなった。 俺が軽貨物の配達員をやり始めたのは、三十二歳のときだった。 前の会社を辞めて、とにかく人...
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あのモールに、毎晩届いていたもの

取り壊し直前のショッピングモールで、私は幼い頃に見た「あるもの」の意味を、ずっと間違えて覚えていた。子どもの記憶は、時として本当に大切なものを隠してしまう。 これは私が小学生のころ、父の仕事の都合で数年だけ住んでいた、県境の町での話だ。 ...
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『あんた、もう来たの』と言われた

帰省した港町で、地元の人間たちが「あなたはもう来ている」と言い張る。私には覚えがない、はずだった。 これを書くかどうか、一週間ほど迷った。 書いても誰かに信じてもらえるとは思っていないし、書いたところで何かが解決するわけでもない。ただ、...
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【洒落怖】地図アプリに、私が写っていた

定年を機に移り住んだ県境の町で、深夜のコンビニに向かった夜。停電が明けてから、地図アプリのストリートビューに、見てはいけないものが写り込んでいた。 これを書いているのが正しい判断なのかどうか、今でもよくわからない。ただ、書いておかなければ...
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その廃病院に、入ってはいけない

閉鎖された病院の敷地に足を踏み入れた翌朝から、俺のスマホには知らない誰かの「既読」が積み上がり始めた。毎朝6時14分、俺の位置情報は、あの場所を指している。 これを書くことに、少し迷った。 書いたら何かが確定してしまう気がして、ずっと下...
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