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毎晩、日記の内容が少しずつ変わっていた

三年間つけ続けた日記を読み返したとき、私は自分が書いた覚えのない記述を見つけた。しかしそれは、確かに私の筆跡だった。 日記をつけ始めたのは、大学を卒業して最初の職場に入った年の春だった。 特別な理由があったわけじゃない。配属先の上司が「...
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うちのカレンダーに印がついていた話

一人暮らしの部屋のカレンダーに、身に覚えのない赤い丸印がひとつついていた。それはやがて増えていき、やがて私はある事実に気づいてしまった。 最初に気づいたのは、去年の十一月の中頃のことだった。 私は当時、駅からバスで二十分ほどの古いアパー...
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うちの留守番電話が増えていく話

一人暮らしの部屋に置いた古い留守番電話。誰もかけてきていないはずなのに、毎朝メッセージが一件ずつ増えていく。残された声は、いつも自分自身のものだった。 その電話機を拾ったのは、引っ越しの三日後だった。 県境に近い小さな町に移り住んだのは...
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うちの冷蔵庫のメモが増えていく話

一人暮らしの部屋で、冷蔵庫のメモが少しずつ増えていく。最初は自分が書いたと思っていた。でも、ある日、自分の筆跡と似て非なる字に気づいてしまった。 一人暮らしを始めたのは、社会人になって三年目の春のことだった。 それまでは実家から職場まで...
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うちの玄関に靴が増えていく話

一人暮らしを始めた部屋の玄関に、ある日から見覚えのない靴が並んでいた。最初は一足、やがて二足、三足と——誰かが確実にそこで生活している。 一人暮らしを始めたのは、二十三歳の春のことだった。 職場の近くに部屋を借りた。築二十年ほどの古いア...
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うちの隣の部屋に灯りがついた話

空き部屋のはずの隣室に、ある夜から灯りが灯り始めた。管理会社は「入居者はいない」と言い続けたが、壁越しに聞こえるものは確かにあった。 その部屋に引っ越してきたのは、三十を少し過ぎた頃だった。 職場から三駅、家賃は相場より少し安い、築十八...
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うちの部屋の間取りが少しずつ変わっていく話

一人暮らしを始めた古いアパートで、ある日「部屋の広さ」がおかしいと気づいた男の記録。壁が、廊下が、ドアが、少しずつ――でも確実に――違う位置にある。 これを書いているのは、もうあの部屋には住んでいない俺だ。引っ越しを終えて、新しい部屋の段...
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うちの本棚の並び順が変わっていく話

一人暮らしの部屋の本棚で、毎朝確認するたびに本の並び順がほんの少しだけ変わっていることに気づいた男の記録。誰も入れない部屋で、何かが何かを伝えようとしていた。 俺が最初に気づいたのは、去年の秋も深まった頃のことだ。 あの頃の俺は、県境の...
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うちの植物が少しずつ増えている話

一人暮らしの部屋に、置いた覚えのない植物が少しずつ増えていく。最初は贈り物か引っ越し祝いの忘れ物だと思っていたが、やがてその植物たちが、ある一つの場所を向いていることに気づいた。 最初の一鉢は、引っ越してから三週間ほど経った頃だった。 ...
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うちの写真立ての人物が少しずつ変わっている話

実家から持ち帰った家族写真に、見覚えのない人物が少しずつ写り込んでいた。しかしそれ以上に怖いのは、家族の誰もその違和感を指摘しないことだった。 最初に気づいたのは、去年の春ごろのことだった。 実家から引き取った写真立てが三つある。どれも...
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