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【洒落怖】田んぼの一本道に、私の位置が表示されていた

台風の夜、実家に帰省した私のスマホに、見知らぬ連絡先から「今どこにいるの」というメッセージが届いた。既読がついていたのに、私はその夜、一度もスマホを開いていなかった。 これを書いているのは、あの夜から三週間が経った今日だ。 落ち着いて書け...
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そのフェリーに、乗ってはいけない

お盆の離島行きフェリーで、乗客の人数がどうしても合わなかった。数を数えるたびに、ひとり多い。 これは去年の夏、お盆の時期に起きた話だ。 自分でも、どこまでが現実の出来事でどこからがおかしくなっていたのか、いまだにはっきりわからない。だか...
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停電していた間、毎晩届いていた

山あいの集落で過ごした夏、停電のたびに宛名のない手紙と留守電が届いた。誰が送っていたのか、何を伝えようとしていたのか、いまも答えは出ていない。 これは、去年の夏に俺が経験したことの記録だ。 怖かったかと聞かれると、正直なところよくわから...
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『ずっと映っていたね』と書かれていた

閉鎖された病院の防犯カメラ映像を整理していた男性が、ある子どもの姿を見つけた。その子どもに、見覚えがあった——という話を、今から書く。 これを書くのは、ずいぶん迷った。 迷いながら、それでも書くことにしたのは、もうこの話を自分だけの中に...
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そのサービスエリアの放送は、何時に流れていましたか

深夜の高速サービスエリアで、私は確かにあの放送を聴いた。しかし記録には、その放送が存在しない。 これを書いているのは、ある記録を整理しているときに思い出したことがあったからだ。私はいま、県境に近い古いマンションの管理人をしている。清掃と点...
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【怖い話】ダム湖の底から、名前を呼ぶ声がした

定年を機に県境の山中へ移住した男が、夜ごとダム湖のほとりで自分の名を呼ぶ声を聞くようになった。声は最初、一度きりだった。それが、少しずつ増えていく。 定年退職してから一年ほど経った頃、私は妻と二人で、県境に近い山中の小さな集落へ移り住んだ...
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無人駅、停電中の記録

県境近くの無人駅で夜間警備を続けていた男が、停電が続いた三日間だけ記録したノートがある。毎晩2時17分にホームで何かが起きていたが、彼はその記録を最後まで自分では読み返せなかった。 これは俺が実際に書き残したノートをそのまま打ち直したもの...
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お盆のトンネルに、線香の匂いが充満していた

お盆の深夜、県境のトンネルを通るたびに漂ってくる「知らない家の匂い」。配達員の俺はその匂いの正体を追ううちに、あってはいけない事実に辿り着いた。 これを書いているのは、ある配送会社でルート配達をしている俺だ。担当エリアは県境に近い山間部で...
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その集合写真に、あなたは何人写っていますか

離島への夏の旅行で撮った集合写真に、見知らぬ顔が一つ混じっていた。それを調べていくうち、同じ記録が過去にも残されていることに気づいた。 これを書いているのは、あの旅行から三ヶ月が経った今だ。 あのときのことを誰かに話したくて、でも話せる...
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「『お返しください』と書かれていた」

大晦日、引っ越したばかりのアパートの郵便受けに、見知らぬ他人の記憶が届きはじめた。近くの祠に関係があると気づいたとき、私はすでに何かを失いはじめていた。
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