報道機関が事実をそのとおりに伝えられなければ、国民は正しい情報を得ることができない。
その国において、報道や言論の自由がどのくらいなのか、報道機関の独立性や透明性についてスコアで評価し、NGO団体「国境なき記者団」が順位をつけている。
日本は世界的にどれほどの自由度なのか。
もちろん「国境なき記者団」という団体に何らかの意向が働いている可能性も否定できないというのが前提である。
が、日本のマスコミ各社が流す情報というものがどれほどの公平性を担保できているのかということを客観的に判断するいち材料にしてほしい。
日本のランキングは世界68位(2023年、180か国中)
日本の報道というものが、いかに透明性、公平性に欠くものであるか、世界規模で考察した場合数字として表れてしまう。
評価項目として5項目あり、
- 政治的内容
- 経済的内容
- 法的枠組み
- 社会文化
- 安全性
で100点満点として評価する。
2023年、報道の自由度ランキングにおいては日本は68位であり、G7の国々の中でも圧倒的に最下位である。
驚くべきことに、韓国(47位)、台湾(35位)よりも下で、コートジボワール(54位)、ブルキナファソ(58位)、ガーナ(62位)等のアフリカ諸国の報道機関よりも下なのである。
なぜ日本の報道の自由がこんなに低いのか。今後の報道の在り方。
日本のランキングが低い原因として「記者クラブ」の存在があげられている。
メディアの特権のように、記者会見に出られる会社が限られているということ。
具体的には、新型コロナウイルスや放射能、公害等、デリケートと目されるテーマについては、激しい自己検閲が行われており、コロナを理由に記者会見に招待する記者の数を大幅に減らし、公共放送のNHKを、重大な国家的危機の場合に政府の「指示」に従うべき組織のリストに加えたことも問題視された。
その結果、公権力に都合のいい情報がメインに報道されている。
国民の知る権利とメディアの報道しない自由、透明性の確保と公平性の確保、今後のメディアの姿勢が問われる。
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