長編怪談

スポンサーリンク
Uncategorized

毎朝、同じ時間に届く荷物の話

引っ越し直後から始まった、毎朝同じ時刻の宅配。送り主も中身も、何もかもが少しずつ「ずれて」いた。 去年の春のことだ。転職を機に、県境の町の外れにある古いアパートへ引っ越した。築三十年以上は経っているらしい二階建ての木造で、外壁は雨染みが目...
Uncategorized

退去後も届いていた、あの部屋の手紙について

引っ越しから半年後、旧居の郵便受けに自分宛の手紙が届き続けていると知った。差出人の名前は、どこにも登録した覚えがなかった。 引っ越しというのは、思っていた以上に後処理が長引くものだと知ったのは、二十八歳のときだった。 当時の僕は、県境に...
Uncategorized

毎年、同じ日に届く手紙の話

毎年同じ日にだけ届く差出人不明の手紙。最初は誰かのいたずらだと思っていたが、六年目に気づいてしまった――手紙の内容が、その年に起きることを先に知っていたことに。 最初の手紙が届いたのは、私が二十六歳の秋だった。 その頃、私は県境の町にあ...
Uncategorized

友人のアカウントが、まだ動いている

親友の突然の死から三ヶ月、彼女のSNSアカウントが誰かによって更新され続けている。投稿される写真の中に、少しずつ「おかしなもの」が写り込むようになった。 沙耶が死んだのは、去年の秋のことだった。 突然のことだった、というのは本当で、前日...
Uncategorized

旅先の写真に残った、私の影のこと

旅行先で撮った写真を見返すと、自分の姿はどこにもないのに、自分だけの影が地面に落ちていた。最初は光の加減だと思っていた。 去年の秋に、一人で小さな旅行をした。 目的地は特に決めていなくて、ただ仕事が続きすぎて疲れていたから、なんとなく電...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました