じわじわ怖い

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その路地を、毎晩通っていた

夜間警備の巡回ルートに含まれた古い路地。「決して立ち止まるな」という口頭の申し送りだけが、代々引き継がれていた。前任者の記録を辿ったとき、同じ違和感が、同じ順番で記されていた。 警備の仕事を始めて、最初の一週間は何も思わなかった。 施設...
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【洒落怖】団地の集合写真に映った清掃員

古い団地の清掃員として働き始めた男が、管理室に飾られた古い集合写真の中に、自分に似た人物が写っていることに気づいた。その写真は毎朝、少しずつ変わっていた——ではなく、自分の方が、少しずつ写真に近づいていた。
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毎晩、母が同じ話をした

実家に帰省するたび、母は毎晩まったく同じ話を、まったく同じ順番で語り始めた。最初は老いのせいだと思っていた――話の中身が、少しずつ変わり始めるまでは。 母が同じ話を繰り返すようになったのは、三年ほど前のことだ。 最初に気づいたのは、秋の...
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毎朝、テーブルの椅子が一脚足りなかった

一人暮らしのはずのアパートで、毎朝ダイニングの椅子が一脚だけ消えていた。最初はただの不注意だと思っていたが、椅子が戻るたびに、部屋の中の「ルール」が少しずつ書き換えられていくような気がしてならなかった。 去年の春に、県境の町へ引っ越してき...
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毎朝、鏡の前に立っていた時間の話

引っ越したアパートの洗面所で、毎朝同じ時刻に感じる「誰かがいた後」の気配。最初は小さな違和感だったが、それはやがて、部屋の中に少しずつ何かが積み重なっていく恐怖へと変わっていった。 去年の春、私は仕事の都合で、県をまたいで引っ越しをした。...
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毎晩、父が帰る時間が変わっていた

父は毎晩同じ時間に帰ってくるはずだった。でも私は、いつからか「父の帰り方」が少しずつ違うことに気づき始めた。 父が死んだのは、私が中学二年生の秋のことだった。 急な話だったし、今でも信じられない気持ちは残っている。でも、これから話すのは...
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毎晩、日記の内容が少しずつ変わっていた

三年間つけ続けた日記を読み返したとき、私は自分が書いた覚えのない記述を見つけた。しかしそれは、確かに私の筆跡だった。 日記をつけ始めたのは、大学を卒業して最初の職場に入った年の春だった。 特別な理由があったわけじゃない。配属先の上司が「...
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うちの植物が少しずつ増えている話

一人暮らしの部屋に、置いた覚えのない植物が少しずつ増えていく。最初は贈り物か引っ越し祝いの忘れ物だと思っていたが、やがてその植物たちが、ある一つの場所を向いていることに気づいた。 最初の一鉢は、引っ越してから三週間ほど経った頃だった。 ...
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うちの押し入れの中身が少しずつ違う話

引っ越し先のアパートで、押し入れの中身がいつの間にか入れ替わっていく。最初は片づけの記憶違いだと思っていたのに、そのうち自分が入れた覚えのないものが増えはじめた。 私が今住んでいるアパートに越してきたのは、去年の秋の終わりごろだった。 ...
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うちの留守番電話の件について

一人暮らしの部屋の固定電話に、身に覚えのないメッセージが残り始めた。再生するたびに内容が変わり、やがて「録音された声」の正体に気づいたとき、もう手遅れだった。 固定電話を置いているのは、ちょっとした意地みたいなものだった。 スマートフォ...
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