心霊

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叔父の家の時計について

亡くなった叔父の家を片づけていた私は、家中の時計がすべて正確な時刻より数分だけ進んでいることに気づいた。それは叔父の癖だと聞かされたが、調べるうちに、その「数分」には別の意味があったように思えてならない。 叔父が死んだのは、私が三十二歳の...
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旧居の郵便受けに届いた手紙のこと

引っ越しから数ヶ月が経っても、かつて住んでいたアパートの郵便受けに自分宛の手紙が届き続けた。差出人の名前に、見覚えはなかった。 引っ越しというのは、思ったよりも長い尾を引くものだと思う。転送届を出しても、どこかから旧住所に郵便が届いたり、...
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祖母がいつも挨拶していた、あの場所のこと

祖母が毎朝、誰もいない縁側の隅に向かって頭を下げていた。その理由を知ったとき、私は祖母の家に二度と泊まれなくなった。 祖母の家に初めて泊まったのは、小学三年生の夏だった。 県境に近い山の中の集落で、バス停から歩いて二十分くらいかかる場所...
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祖母の家の電話が、つながる先のこと

亡くなった祖母の家を片付けるために訪れた私は、誰もかけてくるはずのない固定電話が、決まった時刻に鳴り続けることに気づいた。受話器の向こうにいるのは、何者なのか。 祖母が亡くなったのは、三月の終わりのことだった。 享年八十二。老衰と診断さ...
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祖母の家の電話が、鳴る夜のこと

亡くなった祖母の家を片付けていた私は、契約を切ったはずの固定電話が夜になると鳴ることに気づいた。受話器の向こうには何もない——でも、本当に何もないのだろうか。 祖母が死んだのは、去年の秋の終わりごろだった。 享年八十四。大病をしたわけで...
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