オカルト

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柱の傷が、誰も知らない高さで増えていた

実家の廊下に刻まれた身長測定の傷跡。家族の誰も覚えていない高さに、見知らぬ刻み傷が増え続けていた。誰が、いつ、何のために刻んでいたのか――答えは最後まで出ない。 実家の廊下に、柱がある。 玄関を上がってすぐ右手、昔ながらの木造建築によく...
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天井の足音が、夜ごとに増えていった話

引っ越したばかりのアパートで、毎晩決まった時間に天井を歩く足音がした。最初は一人分だったそれが、夜を重ねるごとに確実に増えていった。 あの部屋に住んでいたのは、トータルで三ヶ月にも満たなかったと思う。それほど短い期間だったのに、あのときの...
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あの留守電に入っていた、別の声のこと

友人・カワムラから届いた留守電に、彼ではない声が混じっていた。最初は雑音だと思っていた。でも聴き返すたびに、その声は少しずつ、内容を変えていた。 これを書こうと決めたのは、先月、カワムラから荷物が届いたからだ。段ボール箱のなかに入っていた...
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同じ夢を見ていたひとの話

捨てられたノートに書かれた夢の記録が、自分がつけてきた夢日記とまったく同じ夢を綴っていた。書いたのは誰で、なぜ同じ夢を見ていたのか、最後まで答えは出なかった。 そのノートを拾ったのは、去年の秋口のことだった。 私は当時、県境の町の外れに...
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旅先の写真に残った、私の影のこと

旅行先で撮った写真を見返すと、自分が写っていないはずのカットに、自分の影だけが落ちている。最初は光の加減だと思っていたのに、枚数が増えるにつれて、それは別の何かの証明になっていった。 その旅行の写真を整理したのは、帰ってきてから三日後のこ...
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