不思議な体験

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実家の階段、いつから何段だったか

帰省のたびに、実家の階段の段数が微妙にずれている気がする。気のせいだと思っていた、最初のうちは。 子どもの頃から、数を数えるのが好きだった。 階段の段数とか、電柱の本数とか、横断歩道の白い縞の数とか、そういう意味のないものを数える癖がず...
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毎晩続きを見る、あの廊下の夢

同じ廊下の夢を何年も見続けた男が、ある日その廊下を現実の中に見つけてしまう。夢の中でだけ先に進めると思っていたのに、もう戻れないかもしれない。 最初に見たのは、たぶん二十代の後半だったと思う。 当時、俺は県境に近い小さな町で一人暮らしを...
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祖母の仏壇に並ぶ、知らない顔のこと

祖母の家の仏壇に、帰省のたびに増えていく見知らぬ人の遺影。誰の写真なのかを祖母に尋ねるたび、返ってくる答えが少しずつ変わっていた。 祖母の家に初めて違和感を覚えたのは、たしか私が二十四か二十五の頃だったと思う。就職して二年目か三年目、お盆...
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配達物の宛名が変わっていた話

ある日届いた荷物の宛名に、見知らぬ名前が印字されていた。それは最初、単純な誤配だと思っていた。 最初に気づいたのは、去年の秋ごろのことだ。 ちょうど仕事が立て込んでいた時期で、ネットで頼んだ日用品が届くのをぼんやりと待っていた。インター...
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祖母の仏壇に増えていく写真のこと

祖母の家の仏壇に飾られた遺影が、帰省のたびに少しずつ増えていた。知らない顔ばかりのはずなのに、最後の一枚だけは、どうしても見覚えがあった。
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友人の留守電に残っていたもの

親友・ミズキからの留守電を再生するたびに、彼女の声とは別の「何か」が録音されていることに気づいた。最初は雑音だと思っていたが、それは確かに言葉を喋っていた。
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毎晩続く、あの廊下の夢のこと

同じ廊下を歩き続ける夢を見るようになってから、現実との境界が少しずつ溶けていった。夢の中にいる「誰か」が、こちら側に近づいてきている気がしてならない。
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拾ったノートに書かれていた夢の話

古本屋の近くで拾ったボロボロのノート。そこには、私が見てきた夢と、まったく同じ夢が、見知らぬ誰かの筆跡で記されていた。 それを拾ったのは、去年の秋の終わりごろだった。 場所は、私が住んでいる町の外れにある商店街。シャッターの降りた店が多...
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毎晩同じ角を曲がる夢のこと

毎晩見る同じ夢の中で、ある角を曲がるたびに景色が少しずつ変わっていく。気づいたとき、私は夢の外でも何かを失い始めていた。 最初は、ただの夢だと思っていた。 夢を見る人間なんて世の中にごまんといるし、繰り返し同じ夢を見ることだってある。受...
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叔父の家の時計について

亡くなった叔父の家を片づけていた私は、家中の時計がすべて正確な時刻より数分だけ進んでいることに気づいた。それは叔父の癖だと聞かされたが、調べるうちに、その「数分」には別の意味があったように思えてならない。 叔父が死んだのは、私が三十二歳の...
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