ホラー

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配達物の宛名が変わっていた話

ある日届いた荷物の宛名に、見知らぬ名前が印字されていた。それは最初、単純な誤配だと思っていた。 最初に気づいたのは、去年の秋ごろのことだ。 ちょうど仕事が立て込んでいた時期で、ネットで頼んだ日用品が届くのをぼんやりと待っていた。インター...
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あの留守電に入っていた、別の声のこと

友人・カワムラから届いた留守電に、彼ではない声が混じっていた。最初は雑音だと思っていた。でも聴き返すたびに、その声は少しずつ、内容を変えていた。 これを書こうと決めたのは、先月、カワムラから荷物が届いたからだ。段ボール箱のなかに入っていた...
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拾ったノートに書かれていた夢の話

古本屋の近くで拾ったボロボロのノート。そこには、私が見てきた夢と、まったく同じ夢が、見知らぬ誰かの筆跡で記されていた。 それを拾ったのは、去年の秋の終わりごろだった。 場所は、私が住んでいる町の外れにある商店街。シャッターの降りた店が多...
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誰もいない時間に映っていたもの

深夜の事務所の防犯カメラに、毎晩同じ時刻に人影が映り込んでいた。だが調べるほどに、その影が「ずっと前からそこにいた」ことがわかってきた。 これを書こうと思ったのは、先月ようやく退職が決まったからだ。あの会社を辞める理由は表向き「一身上の都...
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祖母の仏壇の写真が、増えていた話

祖母の家に帰るたびに、仏壇に飾られた遺影が一枚ずつ増えていた。誰も気づいていないのか、それとも気づいていて、黙っているのか。
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毎晩、誰もいない玄関のこと

引っ越してきたアパートで、毎晩同じ時刻に鳴り続ける呼び鈴。出ても誰もいない。それが始まったのは、前の住人の話を聞いた翌日からだった。 最初は、単純な誤作動だと思っていた。 その部屋に越してきたのは、三月の終わりだった。職場の近くで、家賃...
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誰も知らなかった、あの同僚のこと

職場に馴染んでいたはずの同僚・佐伯さんが、ある日を境に誰の記憶からも消えていく。彼女は本当に存在していたのか、それとも最初から——。 私が今の会社に転職してきたのは、三年ほど前のことだった。 業種は小さな印刷会社で、従業員は全部合わせて...
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職場のみんなが、同じ夢を見ていた話

ある朝から職場の同僚たちが「同じ夢を見た」と話し始め、その夢の内容が少しずつ、確実に変化していった。自分だけが夢を見ていないことに気づいたとき、本当の恐怖が始まった。 最初にその話が出たのは、確か十一月の終わりごろだったと思う。 私が働...
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旧居の郵便受けに届いた手紙のこと

引っ越しから数ヶ月が経っても、かつて住んでいたアパートの郵便受けに自分宛の手紙が届き続けた。差出人の名前に、見覚えはなかった。 引っ越しというのは、思ったよりも長い尾を引くものだと思う。転送届を出しても、どこかから旧住所に郵便が届いたり、...
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実家の庭に知らない木があった話

帰省のたびに少しずつ大きくなっていく、誰も植えた覚えのない一本の木。その根が伸びる先に、家族の誰も口にしなかったものがあった。 最初にその木に気づいたのは、三年ほど前の春のことだった。 就職を機に実家を出て、県をまたいだ場所でひとり暮ら...
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