ホラー

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うちの本棚に知らない本が増えている

一人暮らしを始めてから、本棚に見覚えのない本が少しずつ増えていった。誰も来ていないはずの部屋で、何かが着実に「場所を作っている」。 本棚の整理をしていて、最初に気づいたのは去年の秋の終わりごろだった。 俺はその年の春から、県境に近い小さ...
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うちの留守番電話の件について

一人暮らしの部屋の固定電話に、身に覚えのないメッセージが残り始めた。再生するたびに内容が変わり、やがて「録音された声」の正体に気づいたとき、もう手遅れだった。 固定電話を置いているのは、ちょっとした意地みたいなものだった。 スマートフォ...
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うちのカレンダーの話

壁に掛けたカレンダーに、身に覚えのない書き込みが増えていく。自分の筆跡で、自分が知らないはずのことが書かれていた。 去年の話をしようと思う。 きっかけは本当に些細なことだった。引っ越し先のアパートに越してきて、最初にやったのは台所の壁に...
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うちの子どもが増えた話

ある日から、子どもの数が一人増えていることに気づいた。夫は最初からそういうものだと言い、娘たちは何も変わらないように過ごしているが、私だけがずっと、おかしいと思い続けている。 最初に気づいたのは、去年の秋のことだった。 正確には、気づい...
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うちの鏡に映るもの

引っ越したアパートの洗面台の鏡に、ある日から「ずれ」が生じていることに気づいた。映っているはずのものが映らず、映っていないはずのものが映っている。 引っ越し先のアパートが気に入った理由は、洗面台の鏡が大きかったからだ。 バス・トイレ別で...
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隣の家の庭木が増えていく話

引っ越し先の隣家の庭には、最初から木が一本だけあったはずだった。しかし気がつくと、誰も見ていない夜の間に、静かに、確実に、本数が増えていく。 あの家に越してきたのは、三十二歳の春のことだった。 会社の転勤で、それまで住んでいた街から二時...
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毎朝、同じ時間に届く荷物の話

引っ越し直後から始まった、毎朝同じ時刻の宅配。送り主も中身も、何もかもが少しずつ「ずれて」いた。 去年の春のことだ。転職を機に、県境の町の外れにある古いアパートへ引っ越した。築三十年以上は経っているらしい二階建ての木造で、外壁は雨染みが目...
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毎晩、母から着信がある

亡くなったはずの母親から、毎晩決まった時間に電話がかかってくる。履歴には番号が残り、折り返すと繋がる。しかし画面の向こうから聞こえてくるのは、少しずつ、何かが変わっていく声だった。 母が死んだのは、去年の十一月だった。 持病を抱えてはい...
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鏡の中の家具の話

引っ越し先のアパートで、鏡に映る部屋の景色がいつの間にか少しずつ変わっていることに気づいた男の記録。鏡の中だけが、自分の知らない「別の誰かの生活」になっていく。 これを書いているのは、あの部屋を退去してからちょうど三ヶ月が経った頃のことだ...
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毎週届く荷物の話

毎週決まった曜日に届く荷物。差出人の名前に見覚えはないのに、中身を見るたびに「ああ、そうだった」と思ってしまう。自分の記憶がどこかからすり替わっていくような、静かな恐怖の話。 荷物が届くようになったのは、去年の秋ごろだったと思う。 引っ...
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